4月4日(日)に三重県伊賀市にて行われる「第40回新人演奏会 in いが」に参加させていただくことになりました。
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第40回新人演奏会 in いが
演奏会では、グラナドスの『ゴイェスカス』より「愛の言葉」を演奏します。
「愛の言葉」は組曲では第1曲目にあたる曲です。
テクニック的にも『ゴイェスカス』の中で一番難しいと思われますが、
華やかさの中にもいろんなキャラクターが出てきて、大好きな曲の一つです。
留学中使いこんだ『ゴイェスカス』の楽譜
この曲は、「ホタ(Jota)」と呼ばれるスペインの伝統的な舞踊で作曲されています。
「ホタ」は、グラナドスと同時期の作曲家、ファリャの『三角帽子』の終曲などにも使われていますが、
カスタネットの音のような3連符が印象的な舞踊です。
『ゴイェスカス』は、以前紹介したように、ゴヤの絵にインスピレーションを受けて書かれました。
マドリードにあるプラド美術館で見たゴヤのタペストリーの下絵が、本当に本当に色鮮やかで、
鑑賞しながら、この「愛の言葉」を思い出さずにはいられませんでした。
音楽という目には見えない芸術なはずなのに、グラナドスの「愛の言葉」は色彩感が豊かで、
ゴヤが描いた生き生きとしたスペインの人々が目に浮かぶのです。
実はこの「愛の言葉」は、2019年からいろんな理由で延期され続けているパリのリサイタルでお披露目する予定の曲でした。
今回ついにお披露目できるのが本当に本当に嬉しいです!
他の演奏家の皆さんも、素晴らしい方ばかりです。近郊にお住まいの方はぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです!