グラナドス:ともしびのファンダンゴ(01/22)

ここでは、日記の他に演奏を交えて、曲目紹介をします。

第1回目は私がフランスで研究していたグラナドスの「ゴイェスカス」です。

グラナドスは1909年に「ゴイェスカス―恋するマホ達たち―」というピアノ組曲を作曲しました。
「ゴイェスカス」というのは、「ゴヤ風の」という意味があり、
同郷の画家、フランシスコ・ゴヤに影響を受け作曲された曲です。

グラナドスがゴヤ風の作品を作曲し始めたのは、おおよそ1897年頃からかと思われます。
グラナドスが亡くなる1916年まで、ほぼ20年もの歳月をゴヤに捧げ、それの集大成ともいえる作品です。

 

論文

フランス語に苦戦しながら頑張った論文たち

 

 

後にオペラに改作されました。そのオペラのあらすじを少し紹介します。

 

舞台はマドリッドの下町、広場には多くの人々が集っています。その中には口説き上手な闘牛士パキーロと、そこに登場したのは恋人のフェルナンドを探すロザリオ。パキーロはそんなロザリオにときめき、ダンスに誘います。それを聞いたフェルナンドは激しく嫉妬。 決着をつけるために、パキーロと決闘をし、決闘の末、フェルナンドは瀕死の重傷を負い、ロザリオの腕の中で亡くなってしまいます。

 

今回紹介する「ともしびのファンダンゴ」は、ピアノ組曲の第3曲目です。オペラでは、上流階級のロザリオが、闘牛士パキーロに踊りに誘われ、たどり着いた薄気味悪い下流階級の舞踏会のシーンに当たります。その音楽は、闘牛士の勇ましさも感じられ、私はなんとなくビゼーの『カルメン』を思い出さずにはいられません。

 

rythme fandango

ファンダンゴのリズム

 

曲全体に響くファンダンゴのリズムが印象的な曲ですが、万華鏡のように移り変わるハーモニーや、ドラマティックな展開に驚かされます。このリズムを保ちつつ、様々なキャラクター、和声を描き分けるのは結構大変でした。笑 

ぜひお聴きください。
(ちなみに、この曲にはグラナドスが推奨したカットがあり、Boileau社のアリシア・デ・ラローチャが監修した楽譜に記載されているものを採用しています。)